盆でにぎわう石見銀山遺跡

龍源寺間歩を訪れ、江戸時代の銀の採掘に思いをはせる観光客=大田市大森町
 世界遺産登録一周年の盆を迎えた大田市大森町の石見銀山遺跡は十四日、龍源寺間歩に三千五百三十人が入場するなど、観光客や帰省客らでにぎわった。

 石見銀山世界遺産センターでは同日午前十時半、四百台の駐車場が満車に。駐車するのに一時間待ちとなって県道に車両があふれ、大田市街地方面から右折進入ができなくなり、市と市観光協会の職員が交通整理に追われた。

 人気スポットの龍源寺間歩方面に向かう路線バスは満員で、銀山公園では乗車できず、炎天下、同間歩までの二・三キロを歩く家族連れらの姿がみられた。

 このため、観光客にのどを潤してもらおうと、銀山地区の住民有志らでつくる「銀山を愛する会」が、清水寺前駐車場の休憩所と同間歩の出口に冷水を置いてもてなした。間歩にたどり着いた観光客らは坑内の冷気に「涼しい。生き返る」と歓声を上げた。

 仁摩サンドミュージアムとともに同遺跡を初めて訪れた広島市中区の会社員安並太郎さん(37)は「銀鉱石の採掘がわき水との戦いと知って驚いた。石見銀山のことをもっと知りたくなったので、また来たい」と話した。

2008年8月14日 無断転載禁止