石見銀山遺跡客員共同検討会が初会合

大田市教委の大国晴雄教育部長から遺跡の全体像について説明を聞く参加者ら=大田市大森町、石見銀山世界遺産センター
 島根県内外の大学や自治体などの研究者により世界遺産の石見銀山遺跡を共同研究する第一回客員共同検討会が二十一日、大田市大森町の石見銀山世界遺産センターで開かれた。今後、昨年七月の世界遺産登録時に国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会から勧告された東アジアの鉱山遺跡との比較研究などに取り組む。

 遺跡の調査研究を進めて価値を高める目的で、島根県が地質学や歴史地理学、考古学などの十人に客員研究員を委嘱。二〇一〇年度までの三年間、東アジアの鉱山遺跡との比較研究と、戦国時代後期から江戸初期にかけて最盛期の石見銀山の景観を中心とする復元の二つのテーマ別研究を行う。

 検討会には地元研究機関の三瓶自然館や石見銀山資料館をはじめ、東京文化財研究所、九州大総合研究博物館の研究者と県、市の職員二十人が出席。大田市教委の大国晴雄教育部長らが従来の総合調査で明らかになった成果に基づき遺跡の全体像や範囲、最盛期の人口が一-二万人とみられることを報告。景観復元に必要な視点など今後の研究の進め方を協議した。

 都市史が専門の大阪市立大大学院の仁木宏准教授は「仙ノ山山頂付近の平たん地の広がりに感動した。数万人は往時、島根で最大の人口集中地。銀山の特徴と石見の中での位置付けを明らかにしたい」と意欲を燃やしていた。

2008年8月21日 無断転載禁止