石見銀山遺跡大久保間歩を水中ロボットで探査

大久保間歩の坑内で水中ロボットの機能をチェックする久間英樹准教授(右)と学生=大田市大森町
 世界遺産に登録された大田市大森町の石見銀山遺跡の最大坑道・大久保間歩で十六日、松江高専電子制御工学科の久間英樹准教授(46)らが水没した銀の採掘跡を水中ロボットで探査。採掘の形状などから最盛期の戦国時代末から江戸初期の遺構と判断した。久間准教授はさらにロボットで産出量分析を目指す。

 久間准教授は、島根県教委の依頼を受け、昨年三月から同遺跡の人が入れない小規模な間歩で、ロボットを使い坑内映像を撮影。本谷の釜屋地区など七カ所を調べた。

 今回はロボットを水中用に改良。学生三人と大久保間歩内で幅四十センチ、奥行き約六メートルの水没した採掘跡を探った結果、水中に足場に使われたとされる木材が五本残っており、間歩に直交する形で地下にも鉱脈に沿って掘られたことが分かった。

 従来の調査成果で、間歩の形が戦国後期の三角形から、戦国末期から江戸初期はアーチ状、江戸中期以降は四角に変化したことが判明している。今回は三角形かアーチ状とみられ「最盛期の遺構」と分かった。

 久間准教授は今後、ロボットにレーザーと傾斜、方向の三種類のセンサーを付けた間歩探査を計画。「内部の体積などをはかり銀の産出量分析につなげたい。最盛期、少なくても一つの間歩から一日丁銀一枚分(百八十グラム)の銀が採れたと推測される」と話した。

2008年9月17日 無断転載禁止