石見銀山体験講座が開幕

島根県教委の担当職員から遺跡の全体像について説明を聞く参加者ら=大田市大森町、石見銀山世界遺産センター
 世界遺産に登録された石見銀山遺跡を全国各地の学生らが学ぶ石見銀山体験講座が十八日夜から三泊四日の日程で、大田市内で始まった。参加者らは戦国時代後期から江戸初期の最盛期、銀が生産された遺跡を歩き、歴史の流れと遺産の価値に思いをはせた。

 七回目を迎えた同講座は次代を担う学生、大学院生に石見銀山を学び伝えてもらい、将来の研究者を育成する目的で開講。松江のNPO法人「しまね歴史文化ネットワークもくもく」が主催し、千葉や名古屋、大阪などから十八人が参加した。

 十九日は、大森町の石見銀山世界遺産センターで遺跡の全体像を学んだ後、仙ノ山本谷地区の最大の坑道・大久保間歩内部などを視察。島根県教委世界遺産室の職員から従来の研究成果と、官民協働で取り組む遺跡の保全活動について聴いた。

 広島大文学部大学院地理学専攻の竹本仁美さん(23)は「大久保間歩で大規模な採掘が行われたことを知り驚いた。大変な苦労だったろう。石見銀山は華やかな感じはないけれど、じっくり見ると世界遺産の価値が十分あると実感できた」と話した。

2008年9月19日 無断転載禁止