御取納丁銀の複製を公開

公開された御取納丁銀の複製(左)。竹腰創一市長が持つのは実物大の複製=大田市大田町、市役所
 世界遺産に登録された石見銀山遺跡を象徴する御取納丁銀(おとりおさめちょうぎん)の複製が八日、大田市大田町の市役所で報道陣に公開された。二十日にフルオープンする同市大森町の石見銀山世界遺産センターに展示。来場者が触れることで、大量の銀を生産した同遺跡の歴史に思いをはせてもらう。

 御取納丁銀は、戦国武将の毛利元就が石見銀山の銀を用いて作り、正親町(おおぎまち)天皇の即位礼の費用として献上した。千百枚作られたとされるが、実物は一枚しか現存せず島根県が所蔵している。

 市は同センターのシンボルとして、東京・銀座の田中貴金属ジュエリーに複製の製作を依頼。同社の貴金属加工技術を駆使して実物のデザインや手触りなどを最大限復元した。

 複製は、実物の約五倍の大きさで、長さ八十センチ、幅二十六センチ、厚さ二十八ミリで重さは二十五キロ。銀の純度は92・5%。製作費は一千万円。同センター展示棟入り口の壁に据え付ける。

 複製を披露した竹腰創一市長は「入場者にさわってもらい銀の重厚感を感じてほしい。銀で貨幣を鋳造した銀座で作られたことにも意味がある」と話した。

 二十日は、同センターで本物も展示される。

2008年10月8日 無断転載禁止