石見銀山世界遺産センターで内覧会

石見銀山最大の坑道・大久保間歩の模型で坑内の様子に思いをはせる住民ら=大田市大森町
 世界遺産に登録された石見銀山遺跡の魅力と価値を来訪者に伝える石見銀山世界遺産センターの展示棟と収蔵体験棟が完成し十五日、大田市大森町の同施設で内覧会があった。地元の同町と水上町の住民らは石見銀山の歴史に思いをはせ、古里の誇りとして思いを新たにした。二十日にフルオープンする。

 同センターは、市が建設し総事業費は十一億三千万円。昨年十月にガイダンス棟が開館した。展示棟は七百二十平方メートルで、収蔵体験棟は三百二十八平方メートル。

 展示棟には、仙ノ山本谷地区にあった鉱山町の再現模型や、朝鮮半島から伝わった銀精錬の灰吹法を人形と映像で解説する工房模型など百点を展示。銀山の暮らしや技術、世界史の中で果たした役割などを示す。

 坑道の内部を型取りした実物大の大久保間歩の模型は、高齢者や障害者など現地を訪れることができない人々のために制作。奥行き九メートル、高さ二・五メートル、幅二メートルで坑内の映像も観賞できる。

 入坑経験がある水上町の主婦上野なおさん(73)は「再び足を踏み入れた感じがした。中の詳しい映像を見て感動した。銀山の価値がよく分かる」と話した。

 展示棟の観覧料は大人三百円で小中学生は百五十円。

 収蔵体験棟では銀粘土を使うアクセサリーづくりなどを試行的に行う予定。

2008年10月15日 無断転載禁止