石見銀山世界遺産センターがフルオープン

式典の出席者に展示の説明をする竹腰創一市長(中央)ら=大田市大森町、石見銀山世界遺産センター
 世界遺産に登録された石見銀山遺跡の魅力と価値を伝える石見銀山世界遺産センターのフルオープン記念式典が二十日、大田市大森町の同施設であり、地元住民ら百人が開館を祝った。来訪者を迎える玄関口と、調査研究の拠点として本格稼働し、人類共通の遺産を未来に引き継ぐ。

 同施設には昨年十月のガイダンス棟開館から十月十九日までで二十三万五千四百人が来場。今回新たに展示棟と収蔵体験棟が完成した。市と県の職員七人が勤務し、調査研究する。

 式典には島根県の藤原義光教育長、亀井亜紀子参院議員らが出席。竹腰創一市長が「施設を核に石見銀山遺跡を守りはぐくみ生かす取り組みをさらに進める」と宣言。藤原教育長らとテープカットし船出を祝った。

 出席者は、出土品など百点を公開した展示棟で戦国時代後期から江戸初期の最盛期、銀鉱石が採掘された仙ノ山本谷地区にあった鉱山町の再現模型を見学。映像と人形を組み合わせた工房の模型で、灰吹法で精錬する銀の生産工程を学んだ。

 同棟には石見銀山資料館の中村俊郎理事長が所蔵する中国製舟型銀、石州切銀など銀貨八点と金銀図録が来年一月まで展示される。

 中村理事長は「資料館にも刺激になる。世界から訪れる研究者からヒントをもらい展示をさらに工夫してほしい」と要望。石見銀山ガイドの会の和上豊子会長は「素晴らしい施設。ここで勉強して遺跡に行くと歴史の流れが立体的に見えてくる」と期待した。

 展示棟の観覧料は大人三百円、小中学生百五十円。

2008年10月20日 無断転載禁止