平和を考える(下)ピースサポート活動 松江市立津田小6年生

戦争被害の子ども支援 フリマ収益国際平和村へ

 今年六月、修学旅行で被爆地広島を訪れ、あらためて原爆の恐怖、戦争の悲惨さ、平和の尊さなどについて学んだ松江市立津田小学校の六年生児童たち。十月には同校が進めるピースサポート活動の一環として、児童が中心になってフリーマーケットを実施。その収益金を戦争被害に苦しむ子どもたちが治療に励むドイツ国際平和村に贈った。児童たちはそれぞれが感じた反戦・平和への思いを世界に発信し、行動している。フリーマーケット活動を通じて世界の平和を願う児童たちの思いを紹介する。



小さな活動が大きな力に

 広島への修学旅行で、原爆の恐ろしさを見たり、被爆体験者の話を聞いたりした私たちは、学校へ帰ってから、戦争の恐ろしさや平和の大切さについて話し合いました。その中で、今でも戦争をしている国があることや、戦争によって犠牲になっている子どもたちがたくさんいることを知りました。

 自分たちの力では戦争をなくすことはできないけれど、今も世界のあらゆるところで戦争によって傷ついたり苦しんでいる友達を助けるお手伝いはできるのではないかと考えました。そこで、ピースサポート活動として、自分たちでできることを相談しました。

 各学級の意見をまとめたり、計画を進める中心になるのがピースサポートリーダーたちです。私たちは学校でフリーマーケットを開催し、その収益金をドイツ国際平和村へ贈ることを決めました。

 ドイツ国際平和村は、戦争で傷ついた子どもたちが治療を受けたり、リハビリをしている施設です。すべてボランティアや募金で成り立っているこの施設では、資金が足りるということはありません。

 十月十日の参観日を利用して、フリーマーケットを開きました。多くのお父さん、お母さんたちの協力を得て集まった収益金四万千二百三十一円をドイツ国際平和村へ送ることができました。私たちができることはほんの小さな活動ですが、これからも地震で足や手を失った友達や科学兵器による被害で苦しんでいる友達の手助けが少しでもできればと考えています。



平塚桐奈
意見を出し合い
 ピースサポートリーダーは、夏休み前から活動を開始しました。最初はもう戦争がおきないようにするにはどうすればいいか、その次に、戦争で苦しんでいる人たちを助けるためにどうしたらいいか、話し合いました。意見がたくさん出ましたが、フリーマーケットをしようと決まりました。

 まずピースサポートリーダーが準備を進めました。たとえば、チラシ作り、ドイツ国際平和村の人とのメール交かん、フリーマーケットの品物集めなどをしました。その後、店を分けてクラスのみんなで値段をつけました。十円や二十円の品物がたくさんありました。

 本番では思った以上に売れて良かったし、ドイツ国際平和村に少しでも収益金がおくれるので良かったです。


長島遼太
働く喜びを感じた

 僕はおもちゃの接客の仕事を通して、働くことは大変だけど楽しいということがよく分かりました。

 接客は声を出してお客さんを呼ぶ仕事です。僕は「ずっと声を出し続けてお客さんを呼ぶのは大変だ」「声を出して呼ぶだけで、本当にお客さんが来てくれるのかな」と思っていました。

 だけど、接客をしていると、たまに接客の声を聞いて店に入ってくれる人や、「後から行くよ」などと声をかけてくれる人がいるので、そういう人を見たり、声をかけられたりすると、うれしくなって楽しく仕事ができました。

 働くというのは大変なこともあるけど、楽しいこともあって、いっぱいの喜びがあることが分かりました。


後藤志穂
一人一人の協力で

 十月十日の参観日に、六年生でフリーマーケットをしました。目的は戦争などできずついた子どもたちがいる「ドイツ平和村」にお金をおくるためです。

 私は「呼びこみ」の係をしました。「六年二組に来てください」と言いながら、かんばんを持って学校中を回りました。いろいろな方に来てもらおうと、大きな声で呼びこみができたので良かったです。

 6-2では「生活雑貨」や「本」「かたもみコーナー」のお店を出しました。思ったより多くの人が来てくれたのでうれしかったです。

 みんなが一人一人の役割を協力してがんばったので、その気持ちがお客さんに伝わったんだなと思いました。たくさんのお金が集まって良かったです。


飛田祐紀子
”大きな声で”

 今回のフリーマーケットで、私はチラシ係でした。もちろんチラシ配りもがんばったけど、接客もがんばりました。「ためたお金を、戦争できずついた子どもたちのために使う」と思ったら、まだまだがんばらなきゃと思いました。

 平和村には、戦争のせいでけがをしてしまった子どもたちが、親の元をはなれて暮らしているので、とてもさみしいと思います。私はその子どもたちが早くけがを治して、お母さんやお父さんの所へもどってほしいです。

 だから、できるだけ多くの人たちに品物を買ってもらうよう、できるだけの大きな声を出してのどがいたくなるほどがんばりました。そのかいがあって、とてもたくさんのお金が集まりました。お金をかせぐのはとても大変だなあ、と思いました。


渡部真帆
思った以上の成果

 私は生活ざっかとかたもみコーナーの係でした。生活ざっかはいろいろなものがいっぱいありました。たとえば、ハンカチや洗剤、お皿などです。

 フリーマーケットが始まった最初の五分ぐらいは人があまり来なかったけど、「呼びこみ」をしているうちに、たくさんの人が来てくれました。洗剤はほとんど四十~六十円ぐらいだったので、すぐに完売でした。他にも子供用のエプロンや水とうが売れました。

 かたもみコーナーではあんまり人が来ませんでした。でも生活ざっかでたくさんの人が買ってくれたので良かったです。

 全部で約四万円ぐらい集まったそうなので良かったです。思った以上にお金がたまったのでびっくりしました。このお金でいろんな子どもが助けられたらいいです。



ドイツ国際平和村とメール交換

 はじめまして。私たちは松江市立津田小学校の6年生です。

 私たちはピースサポートとして活動しています。平和学習で戦争で傷ついた子どもたちの勉強をした結果、自分たちでも何かできないかと考えました。

 そこで、私たちは平和村の子どもたちの役に立ちたいと集まりました。6年生フリーマーケットや募金活動をします。その収益を送りたいと思っています。

 平和村の様子はどうですか。楽しみに待っていてください。


 島根県松江市立津田小学校6年生ピースサポートリーダーの皆さま

 先日のメールありがとうございました。大変うれしかったです。ドイツ国際平和村にご関心をお寄せくださり、ありがとうございます。

 そして、皆さんが「自分たちにできること」を考え、フリーマーケットや募金活動を企画してくださってとてもありがたく、心強く思いました。

 ドイツ国際平和村は多くの人々からの寄付で成り立っていますので、多くの人々のご協力があるからこそ、活動を続けていくことができます。子どもたちのためにできることを考え、行動を起こしてくださり、本当にありがとうございます。皆さんからの報告を楽しみに待っています。

保護者たちで大にぎわいのフリーマーケット
かたもみコーナーも登場
フリーマーケットで品定めをするお母さん

2008年11月27日 無断転載禁止

こども新聞