(15)中高年に多い緑内障/予防策なく定期検査重要

「緑内障の早期発見のため、定期的に眼底検査を受けることが大切」と話す浜本順次眼科部長
松江市立病院眼科 浜本順次部長

 年齢を重ねると視機能に衰えが出始め、目の病気を発症しやすくなります。目の健康を保つには、適切なケアと正しい知識が大切です。松江市立病院眼科の浜本順次部長に、中高年に発症が多い緑内障について聞きました。



 -中高年に多い目の病気は。

 「中高年で一番多いのは白内障で、緑内障や糖尿病網膜症も発症が多く見られます。中でも緑内障は四十歳以上の二十人に一人に起こるといわれ、失明原因の上位になっています。しかし、初期は自覚症状がなく、人間ドックなどの検査を受けた際に分かることが多い病気です」


 -緑内障が発症するメカニズムは。

 「緑内障は眼球内部の圧力(眼圧)が高い状態になって視神経が圧迫され、視野が段階的に欠けていきます。一般的に多い開放隅角緑内障は、角膜と虹彩の付け根にある隅角が狭くなり、眼圧を調整する役割がある房水の流れが悪くなるのが原因です。ただ、眼圧には個人差があり、正常眼圧の範囲内での発症も多く見られます」


 -症状は。

 「開放隅角緑内障は、初期に視野の一部が欠けるような自覚症状はなく、視野欠損を感じる状態は病気が進行した段階です。ほかに、急激な視野欠損や頭痛などを伴うタイプの緑内障もあります。診断では、眼圧検査や視神経の状態を診る眼底検査、視野検査を行います」


 -緑内障の治療について教えてください。

 「一度障害を起こした視神経は回復しないため、緑内障になると完治は望めず、進行を止めるための治療を続けることになります。まず眼圧を下げる点眼薬を使います。眼圧のコントロールができない場合、房水の流れを改善する手術を行います。急激に発症するタイプに対してはレーザー治療が一般的になっています」


 -目の病気に関して必要な心掛けは。

 「緑内障は生活習慣との関連はなく、予防策もありません。初期は自覚症状がないだけに、定期的に人間ドックなどで眼底検査を受けることが大切です。目の検査で異常を指摘された場合は、早期に病院を受診し、緑内障であれば、早く治療を始めることが重要です」

2008年12月24日 無断転載禁止

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