銀山のコウモリ生態に影響なし 大久保間歩を調査

大久保間歩で冬眠するユビナガコウモリを調査する三瓶自然館の大畑純二主席研究員(中央)ら=大田市大森町
 島根県立三瓶自然館が二十五日、大田市大森町の石見銀山遺跡最大の坑道・大久保間歩で、冬眠するコウモリを調査した。四月から始まった同間歩の一般公開の影響でコウモリの減少が懸念されたが、例年並みの四種類二千五十三匹を確認。公開と、コウモリの生息環境の保全が両立できていることが分かった。

 大久保間歩は、江戸初期から大量の銀が産出される一方、近年は石東地区一帯に生息するコウモリが集団で冬眠する安息の地でもある。

 同市は一般公開ツアーを金曜と土曜、祝日に限定して展開。十一月末までに六千四百六十四人が入坑した。今月から二月までは、コウモリの生態に配慮し休止にしている。

 同日、三瓶自然館の大畑純二主席研究員らが調査した結果、群れで冬眠するユビナガコウモリ千五百匹とキクガシラコウモリ五百匹などを確認。大畑主席研究員は「坑内環境が変わらずコウモリの生態に影響がなくて良かった」と話した。

 暖冬の影響で冬眠するコウモリの数が一月に最多となる可能性があり、一月と二月にも調査する予定。

2008年12月26日 無断転載禁止