(16)子どもののどの病気/気管支炎など併発に注意

急性扁桃炎の症状などを説明する岡本学小児科副部長
松江市立病院小児科 岡本 学副部長

 風邪が流行する冬は、子どもを中心にのどに症状が出る感染症にかかりやすくなります。重くなると気管支炎や肺炎につながることがあり、予防が大切です。子どもののどの病気について、松江市立病院小児科の岡本学副部長に聞きました。



 -のどに症状が出る感染症は。

 「風邪は呼吸器系の症状を主とした感染症の総称で、のどを中心に症状が出る風邪には咽頭(いんとう)炎、へんとう炎、喉頭(こうとう)炎などの病名がつけられます。扁桃腺が腫れてうみがつくへんとう炎、のどが赤くなって水疱(すいほう)ができるヘルパンギーナなどが特徴的です。冬は、ウイルスに加えて溶連菌感染によるへんとう炎も多くなります」


 -子どもの急性へんとう炎の症状は。

 「へんとう炎はウイルスや細菌がのどや扁桃腺に付着して炎症を起こし、扁桃腺の腫れや発熱、首のリンパ節の腫れなどを引き起こします。高熱の割に元気なことや、せきがあまり強くないことが特徴ですが、たんがらみのせきが増えたときは気管支炎や肺炎の合併が疑われます。熱が続くときは中耳炎を併発していることがあります」


 -検査について教えてください。

 「細菌性のへんとう炎では白血球の増加や炎症反応の上昇が起こりやすく、ウイルス性では一部のウイルスを除いてそのような異常は表れません。治療方法に違いがあるため、必要に応じて、のどの粘液や血液を調べます」


 -治療方法は。

 「細菌性へんとう炎の治療は抗生剤の内服が中心です。溶連菌感染では、まれに急性腎炎やリウマチ熱を発症することがあり、しっかり服用することが大切です。ウイルス性へんとう炎に対しては抗生剤が効かず、対症療法が中心になります。多くは数日で自然に改善します。いずれも、水分をしっかりとり安静を保つことが重要です」


 -家庭での注意点は。

 「感染予防では、うがいや手洗いが重要です。機嫌など状態が悪くなければ、熱が続いても緊急性のないことがほとんどです。水分がとれなかったり、意識がおかしかったりする場合や、呼吸状態が悪化したときは他の病気の合併も疑われるため、すぐに受診しましょう」

2009年1月21日 無断転載禁止

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