清水谷製錬所跡発掘速報展 初出土の骨灰皿展示 石見銀山センター

石見銀山世界遺産センターで展示されている清水谷製錬所跡から出土した骨灰皿など
 大田市大森町の石見銀山世界遺産センターで、明治期の清水谷製錬所跡の発掘調査成果速報展が開かれており、銀鉱石の品位分析に使われた骨灰皿などが展示されている。三月一日まで。

 同製錬所跡では昨年末、国内の鉱山遺跡で初めて、三千個から五千個に及ぶ大量の骨灰皿が出土。西洋から導入された新技術が用いられたとみられ、近代日本の鉱山技術史の貴重な資料となった。

 速報展は入場無料のガイダンス棟で開催。五十個の骨灰皿や鉱石を溶かして銀と鉛の合金を作ったコップ形の陶製容器、鉛ボタンと呼ばれる銀と鉛の合金などを展示。島根県内で最古級とみられるれんがもある。

 一方、有料の展示棟では同町で義肢装具メーカーを手掛ける中村俊郎氏の貴重な所蔵品の一部を新たに三月末まで公開している。フランスから里帰りした江戸末期の「小判取之図」は、灰吹法を行った鉄鍋炉やふいごなど金銀貨幣の鋳造工房の様子を鮮やかな色彩で描写。青木昆陽による「国家金銀銭譜」は江戸中期に流通した貨幣の図と特徴を詳しく記している。

2009年2月7日 無断転載禁止