放送大学で石見銀山公開面接授業

全国から受講に訪れた放送大学の学生ら=大田市大田町、あすてらす
 世界遺産に登録された石見銀山遺跡の価値を伝える放送大学島根学習センターの公開面接授業「石見銀山の歴史」が、十四日から二日間の日程で大田市大田町のあすてらすで始まった。東京や新潟など全国から訪れた学生や地元市民ら五十五人が、世界史の中で石見銀山が果たした役割などを学んだ。

 中国・四国地方の歴史を共通テーマとした放送大学中国・四国ブロックの面接授業の一環として開催。島根大の小林准士准教授と石見銀山資料館の仲野義文館長が講師を務める。

 初日は小林准教授が講義し、石見銀山の開発を引き金に日本が世界有数の銀輸出国となり、鉄砲やキリスト教の伝来をもたらしたという世界遺産としての価値を解説。

 中国での銀需要の高まりや日中貿易に従事した博多商人・神屋寿禎の来訪、銀を精錬した灰吹法の朝鮮半島からの伝来などを挙げ「石見銀山の発見と開発は偶然ではなく、国際的な条件が整った当時の歴史から必然だった」などと説いた。

 受講者のうち奈良市の栗原良子さん(71)は「国際的な面で石見銀山に興味を持っていたので初めて来た。東西貿易に果たした役割がとても面白い。現地見学も楽しみ」と笑顔で話した。

2009年2月14日 無断転載禁止