浜田・三階小5年生 バリアフリーって何?「視覚障害」テーマに学習

野地土栄さんと盲導犬モカを学校に招いて交流しました
 浜田市竹迫町の市立三階(みはし)小学校の五年生が本年度、「バリアフリー」についての勉強をしました。視覚障害のある方と交流したり、盲導犬訓練センターの職員さんの話を聞いたりしました。交流や体験などを通して学んだことを発表します。



視覚障害のある野地さんと交流

 視覚障害のある野地土栄さん(73)=浜田市黒川町=と、野地さんをサポートする盲導犬モカを招き交流しました。


●感想

 野地さんは、小さいときから目が見えないので、色のイメージしか分からないと言われたのでびっくりしました。でも、いろんな人から聞いて自分でイメージを作ってすごいなあと思いました。(桑原咲月)

 お話の中で「人に足りないところがあっても、笑ったりしないで、お互い、おぎない合うことが大切」という言葉に感動しました。(徳川涼)

 目が見えない人と初めて交流しました。二、三日で点字を覚えたと聞いたとき、すごく努力をしたんだなあと思いました。(前田諒太)

 私は、びっくりしました。なぜかというと点字の絵本をすらすら読んでいたからです。目が見えるように点字をおさえて、普通に読んでいたからです。(内田有香)

 目が見えない野地さんだから分かることもあるんだなあと思いました。日常のささいな出来事がすごくうれしく感じられたことを話してもらったときにそう思いました。野地さんの話はちょっと難しいところもあったけれど、いつか役に立つと思うし、大事なことだと思うので心にとめておきたいと思いました。(勝田史織)


日常生活で困っていることや楽しいことなどを話される野地土栄さん
●まとめ

 楽しく交流するためには、どんなプログラムにしたらよいか、事前に一生懸命話し合いました。伝言ゲームをしたり、質問に答えてもらったりして楽しく交流することができました。今まで気づかなかった、新しい発見もたくさんありました。




盲導犬について学ぶ

 島根あさひ盲導犬訓練センター(浜田市旭町)から、職員の田中陽子さんと盲導犬をPRする犬ハルクがやってきました。視覚障害のことや盲導犬の仕事、一生、訓練などについて教えてもらいました。最後に、クラスの代表者がハルクとの歩行体験をしました。



●感想
頭の良さ、真剣さに驚き

 盲導犬はえらいなと思いました。障害物があってもよけるし、目的地まで連れて行ってくれるからです。(前迫秀治)

 気づいたことは、盲導犬は仕事をしているときと、普通のときは、全く違うことです。仕事のときは真剣なのに、そうでないときは、普通の犬みたいでした。(足立諒)

 クラスを代表してハルクと歩きました。少しこわかったけど、手引きをするよりもずっとしっかりと導いてくれました。(渡辺さよ)


島根あさひ盲導犬訓練センターの田中陽子さんの指導でハルクと一緒に歩きました
●まとめ

 ハルクの頭の良さにとても驚きました。盲導犬訓練センターが浜田市旭町にできたことで、浜田でも訓練中の盲導犬に会うことがあると思います。そのときは、盲導犬学習で学んだことを生かしたいと思いました。


ここに気をつけて

 盲導犬が働いているときは、無断でさわったり、声をかけたり、食べ物を与えたりしてはいけません。盲導犬の気が散ると、使用者にめいわくをかけます。




アイマスク体験

 目が見えないということを実際に体験してみようと「アイマスク体験」をしました。


白杖(はくじょう)に挑戦

 まず、アイマスクをして白杖を使い一人で歩きました。


●感想

 白杖だけで歩くのは、とてもこわいと思いました。前に何があるか分からないし、段差だってあるかもしれないからです。(鶴田鮎美)

 目をかくすと、すごくこわくて、あまり動けませんでした。(岩本綾香)

 白杖を使うと、いすなどが置いてある位置が分かりました。でも、町はいろんな建物があるから大変だと思いました。(山本あゆみ)


2人1組で歩く

 人が誘導する「手引き」を、二人一組になって体験しました。


●感想
正しい手引きで不安解消

 誘導してくれる人を信じて歩くので、白杖よりもこわくないと思いました。(石原優花)

 階段が、どこから始まり、どこで終わるかが分からず、不安でした。視覚障害の人は、日常生活で歩くときも、ぼくたちとはまったく違うんだなと思いました。手引きをしてもらうと、不安が解消されることを実感しました。(大谷晋)


基本的な手引きの形
●まとめ

 目が見えないということは、とても不安です。

 でも、正しく手引きをしてもらえば、不安はずいぶん少なくなることが分かりました。


正しく手引きをしよう

(1)基本的な手引きの形

 (1)手引き者は、半歩分だけ前を歩く=イラスト参照。押したり引っぱったりしない

 (2)2人分の幅を確保しながら手引きをする

 (3)歩く方向を変えたり曲がったりするときは、説明を必ずする

(2)階段の上り下り

 福祉について学習を進めていくうちに、調べて分かったことがたくさんあります。その一部分をクイズにしました。
 (1)段差に直角に近づく

 (2)段差の前でいったん止まる

 (3)「上り(下り)階段です」と声かける

 (4)視覚障害者が段を上りかけるとき、手引き者は2段目を上るようにする

 (5)最後の段は、障害者の少し前に位置するように止まる。その時、足は動かさない

 (6)「階段は、終わりです」と声かける

(島根県西部視覚障害者情報センター「視覚障害者の手引き」を参考)

 ※手引きの仕方を練習して、学習発表会で友だちや家族に見てもらいました。正しく手引きをすることの大切さを訴えました。



メッセージ

 福祉の学習をする中で、良くなってきているとはいえ、目が見えない、体の一部分が動かないなど、何らかの障害がある人への配慮が、心の面でも設備の面でもまだまだ足りていないということを知りました。

 これからも勉強を進めて、障害のある人への理解をもっと深めていきたいと思いました。これからの社会が障害のある人にも生きやすい社会になるといいなと思いました。私たちも、そのためにできることをしていきたいです。(三階小五年生一同)


 ●三階小5年生の皆さんは次の通り。

 来須直紀、中川英朗、湯浅千絵、石原優花、桑原咲月、勝田史織、佐伯麻衣子、門脇綾香、池岡真哉、山本あゆみ、岩田芽生、小田良平、沖本花、畑岡聡、高原悠太、足立諒、渡辺さよ、内田有香、徳川涼、荒木優作、北村真阿久、隅井千晴、芳川拓巳、西尾大亮、森下乃鳴、安野あいか、陽川優希、市原一樹、大谷晋、前田諒太、小松原康平、宇田明日香、小川のどか、前迫秀治、岩本綾香、佐々木萌、曽利倫花、海老田紘亮、鶴田鮎美、佐々木拓海



2009年2月18日 無断転載禁止

こども新聞