大森の団体に特別賞 石見銀山文化賞表彰

中村俊郎社長から第2回石見銀山文化賞の特別賞を贈られる大森町文化財保存会の吉岡寛会長(中央)=大田市大森町、なかむら館
 大田市大森町の義肢・装具メーカー、中村ブレイスが創設した「石見銀山文化賞」の第2回表彰式が28日、同町であった。同社の中村俊郎社長(61)から52年間、石見銀山遺跡や大森地区の町並みの清掃活動に取り組む、大森町文化財保存会(吉岡寛会長)に特別賞が贈られた。

 世界遺産にふさわしい新たな発見を目指す研究者や文化面で貢献した個人・団体を対象に、同社が独自に選考し、本賞と特別賞を2008年から発表している。今回は本賞の該当者はなかった。

 同保存会は1957(昭和32)年4月に同町内の文化財を保護するため、当時の町内全世帯、約350軒が参加して発足。町内史跡の清掃など、保存活動に半世紀以上取り組んでいる。

 表彰式で中村社長は「半世紀にわたり地道に活動をされてきた。会の活動もあって石見銀山遺跡は世界遺産になった」とたたえ、賞状と記念品、副賞の50万円を贈った。

 吉岡会長(80)は「賞は歴代会長や亡くなられた町民のもの、今後も活動を頑張りたい」と話した。

 式後、16世紀に石見銀山で採掘された銀を使い鋳造されたとされ、中村社長が購入した丁銀「博多御公用銀(はかたごくようぎん)」が一般公開された。

2009年6月29日 無断転載禁止