(43)ひじの痛み

ひじから前腕の痛みの予防は、握った手を反対の手で持ち、手のひら側へゆっくり曲げるストレッチングが効果的
親指側と小指側違う原因

 松江市出身のテニス界のエース、錦織圭選手が先ごろ、ひじを痛めました。長期間の激しい運動によって起こってしまったけがのようですが、一般の人や高齢者もいろいろな場面でひじを痛めてしまうことがあります。

 ひじの痛みは、急激に発生したものか、年月をかけて徐々に痛めたものかで、大きく二つに分けることができます。

 まず、急激に痛くなるものに、直接の打撲があります。テニスで転倒により硬いコートでひじを打ちつけた場合などです。野球の投球後、突然の激痛によってひじが動かなくなった場合は、ひじを伸ばし親指側のひじの部分が痛ければ軟骨を、小指側であればじん帯を痛めたサインになります。

 時間をかけて痛めてしまうタイプにゴルフひじやテニスひじがあります。前者では、ひじを伸ばし、手を握ったまま手のひらの方へ手首を曲げようと力むとき、ひじの先の筋肉の部分に痛みが出ます。後者は、同様に手を握ったまま手の甲の方へ手首を起こそうと力んだとき、ひじの先の手の甲側の筋肉に痛みが出る特徴があります。

 高齢者では、長年の労働によって骨自体の変形や炎症によって痛みが出ている可能性があります。注意が必要なのは、ひじの変形と手の小指外側のしびれが同時にある場合です。これは骨の変形が、ひじを通過する尺骨神経を痛めている可能性があり、すぐに整形外科などを受診し、神経まひが治りやすい状態のうちに治療を開始しましょう。

 体が硬くなりやすい高齢者や過度の運動による障害だけでなく、パソコンを長時間使う人なども、ひじから前腕の痛みの予防が大切です。まず、ひじを十分に伸ばし、手をしっかりと握ります。握った手を反対側の手で持ち、手のひらの方へゆっくり10秒間かけて曲げます。心地よいストレッチング感があるでしょう。手の甲側の筋肉は意外に疲労が強いのです。

 (松江総合医療専門学校理学療法士科専任講師・南場芳文)

2009年7月1日 無断転載禁止

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