大田・世界遺産センターで体験イベント

「粉(こな)し体験」で岩をハンマーで粉砕する参加者=大田市大森町、石見銀山世界遺産センター
 世界遺産・石見銀山遺跡がある大田市大森町の石見銀山世界遺産センターで11日、当時の銀山製錬作業を体験するイベントがあった。参加者は鉱石を砕く「粉(こな)し」や、土砂から銀鉱石を採り出す「揺り盆(ゆりぼん)」などに取り組み、当時の鉱山関係者の知恵や苦労を肌で感じた。

 一般を対象にした体験イベントは初の開催。地元の大田市や出雲市、遠くは愛知県から訪れた約20人が参加。西村崇司・同センター長が「当時の鉱山技術を体験で学んでください」とあいさつ。参加者は、同センター展示室で専門職員から製錬作業の仕組みについて解説を受けた後、作業を体験した。

 掘り出された鉱石を、不要な石と選別するため砕く「粉し体験」では、「かなめ石」という石製の作業台に岩を置き、ハンマーで砕く作業に挑戦。参加者は岩を細かく粉砕するため、ハンマーへの力の入れ具合などに悪戦苦闘しながら懸命に砕いた。

 また、石見銀山の銀産出量を飛躍的に高めたと言われる「灰吹法(はいふきほう)」の実演見学もあった。参加した同市仁摩町の公務員、鎌田耕一さん(65)は「昔の人の工夫や知恵を体で感じた」と話した。

 26日には同市温泉津町で産出され、同銀山では石仏などに加工された福光石を使ったレリーフづくり体験がある。先着10人で参加料2千円。17日に締め切る。問い合わせは同センター、電話0854(89)0183。

2009年7月11日 無断転載禁止