福光石でレリーフ作り 大田・石見銀山センター

坪内正史さん(右)に教わりながら福光石を彫る参加者
 世界遺産・石見銀山遺跡がある大田市大森町の石見銀山世界遺産センターで26日、戦国時代から銀山で建築材料などに使われた地元産「福光石」の加工を体験するイベントがあり、参加した市民らがオリジナルのレリーフづくりに挑戦した。

 イベントは同センターが主催。地元の大田市民や体験研修の同センター職員ら約10人が参加。

 福光石は耐熱性や耐寒性に富み、同市温泉津町福光で産出する凝灰岩。銀山では墓石や石仏に加工され、同町内の羅漢寺五百羅漢にも使用された。講師には戦国時代から福光石の加工などに従事したといわれる坪内氏の子孫で彫刻家の坪内正史さん(52)=同町出身、安来市在住=を招いた。

 参加者はまず、約30センチ四方で厚さ約5センチの石板形に切り出された福光石の表面に地蔵やサザエ、カンテラなど彫りたい題材を鉛筆で下書き。下書きに沿って、のみを金づちでゆっくりたたいて彫り進めた。時折、坪内さんが彫り方のこつを指導し、レフリーフを彫り上げた。

 銀山で使われたカンテラを彫った同市温泉津町の主婦、特留裕子さん(61)は「形が見えてくるともっと掘りたくなる、面白い」と話した。坪内さんは「物が変化していく楽しさがあるので、多くの人に挑戦してもらいたい」とした。

2009年7月26日 無断転載禁止