大田・大森町で「佐毘売山サミット」開催

講演する益田市文化財保護審議会の村上勇会長=大田市大森町、佐毘売山神社
 石見銀山で栄えた大田市大森町にあり、鉱山師や武将、代官の信仰を集めた佐毘売山(さひめやま)神社で20日、同神社が益田市から勧請されたことを縁に、両市の神社関係者が集う「佐毘売山サミット」が開かれた。参加した約100人が文化講演などを通じて、交流を深めた。

 大森町の佐毘売山神社(石崎俊朗宮司)は公開されている銀の坑道跡、龍源寺間歩の近くにあり、鉱山の神の金山彦命を祭る。神社は岩山の上にあり、岩山には銀を掘り出した跡が残る。

 893年に美濃国(現在の岐阜県)から勧請されたと伝えられる益田市乙子町の佐毘売山神社(堀江宗仁宮司)から1434年、現在の大森町に勧請されたとされる。社殿規模は山神宮の中では国内最大級という。

 境内で開かれたサミットでは、石見銀山遺跡の発掘調査に携わった益田市文化財保護審議会の村上勇会長が講演。村上会長は、大森町の羅漢寺の五百羅漢に益田市美都町地域の寄進者銘文があることなどを示し、銅山のあった益田地域と銀山で栄えた大森のつながりを紹介した。

 益田から大森への勧請は、益田の同神社の「佐毘売山神社由緒書」などの文献資料から「金山彦命を信奉する技術集団が移り住んだためではないか」との説を披露。石見銀山遺跡について、「より調査研究を進めて世界遺産の価値を高めてほしい」と呼び掛けた。

 益田種神楽社中による境内での神楽上演もあり、集った同神社の関係者らは親睦(しんぼく)を深めた。

 サミットは両神社の氏子らでつくる実行委員会が主催し、佐毘売山神社を守る会と石見銀山ガイドの会が協賛。両市の同神社関係者に加え、竹腰創一大田市長や福原慎太郎益田市長も参加した。

2009年9月21日 無断転載禁止