(49)運動とふくらはぎのだるさ

両脚を上げて壁にもたれかけると、脚のむくみや不快感の解消に効果がある
脚上げ静脈の流れ改善を

 レジャーや手軽なスポーツとして、ウオーキングやちょっとした山登りなどが注目を集めています。健康維持のために行う運動ですが、普段から運動不足の人は、かえって体を悪くしてしまうことがあります。

 その中で最も多いのが、ふくらはぎのだるさとアキレスけんの痛みでしょう。体の関節などの痛みで共通するのは、痛みを我慢して使い続けると他の関節に負担が及び、脚だけが痛かったのに腰まで悪くなるなど、もともと関係なかった部分も痛くなったり、痛みが長く続いたりすることです。

 ふくらはぎのだるさの原因の多くは、心臓から送り出された血液が戻ってくるための血管である静脈の流れが悪くなり、「うっ血」という状態になっていることです。血液を送り出すための動脈であれば「充血」と言いますが、それに似た状態が静脈流域に起こっているのです。

 静脈の血圧は非常に低く、血液はなかなか心臓まで戻ってきません。血液がふくらはぎにたまっていると、脚はむくみ、不快感が強まります。

 この場合、簡単に脚の不快感を取る方法があります。壁に脚を向けてあおむけに寝て、両脚を上げて壁に1分程度もたれかけます。終わると、脚がとても軽快になっていることに気付くはずです。部活動の後などスポーツ選手にも応用できますが、心臓の悪い人や、運動直後で息切れしている状態の時には行わないようにしましょう。

 また、ふくらはぎの筋肉痛の予防には、両手を壁につき、ひざを伸ばしたまま足首をできるだけ深く曲げるストレッチングが効果的です。その時に、かかとが床から離れてしまうと、効果が半減するので注意しましょう。運動をした日は、普段より長めに入浴した後、このストレッチングを1分間行います。翌日の脚の不快感が和らぎます。

 (松江総合医療専門学校理学療法士科専任講師・南場芳文)

2009年9月23日 無断転載禁止