石見銀山ウォーキング 世界遺産の魅力満喫

 10月末に大田市であった「第1回世界遺産フォーラム」の関連企画として、石見銀山ガイドの会創立10周年記念のウォーキングイベント「世界遺産石見銀山を歩く」がこのほど開かれた。イベントに参加し、世界史に大きな影響を与えた石見銀山の往時に思いをはせた。

 歩いたのは銀山と温泉津沖泊港を結ぶコース。銀山公園を出発後、龍源寺間歩を横目に見ながら、曲がりくねった坂道が続く難所「降路坂(ごうろざか)」に。

 「降路坂」は往時、銀や物資の輸送ルートとして人馬でにぎわう一方、戦国大名の銀山争奪戦の舞台ともなった場所。峠まで約1・1キロの坂道を息を切らしながら歩き、輸送の苦難や、戦の激しさに想像をめぐらせた。

 ヨズクハデで知られる西田地区で、特産のくずを使った「くずがゆ弁当」を食べた後、清水の金柄杓(かなびしゃく)や松山の道標などの見どころを経て、ゴールの沖泊港へ。ガイドの丁寧な解説もあり、石見銀山の魅力に触れる約7時間のウオーキングを満喫した。

【難所】 銀の輸送ルートで、毛利氏と尼子氏が銀山争奪戦を繰り広げた降路坂は、急な坂道が続くコース最大の難所だ
【道標】 銀山と出雲大社へ向かうそれぞれの道を示す「松山の道標」。福光石製の江戸時代の道標が、往時の街道のにぎわいを物語る
【間歩】 江戸時代前期に開発された龍源寺間歩。一般公開されており、坑道の中に銀採掘の跡が残っている
【清水】 昔、大森の代官がここの清水のうまさに、金の柄杓を奉納したことから名が付いた清水の金柄杓。銀や物資の輸送を担った人々ののどを潤した
【解説】 石見銀山公園内の模型の前で、ガイドの会のスタッフが、銀山の歴史や地形などについて丁寧に解説した

2009年11月11日 無断転載禁止