石見銀山遺跡の登録範囲 110ヘクタール拡張を要求へ

 文化庁は10日、世界遺産・石見銀山遺跡(大田市)の世界遺産に登録された範囲を約110ヘクタール拡張するよう、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に求めていくことを、文化審議会の世界文化遺産特別委員会(委員長・藤本強東大名誉教授)に報告した。

 登録範囲拡大は同遺跡の景観保全を一層進め、世界遺産としての価値を高めるためで、同市によると、範囲拡大は国内の世界遺産としては初めてとなる。

 現在の登録範囲は約442ヘクタールで、範囲拡大の地域は▽大森銀山地区の町並み周辺の山地など▽石見銀山街道の鞆ケ浦道と同街道温泉津沖泊道の一部▽温泉津港湾内や港の一部-などを予定している。

 文化庁は、年明けにユネスコに申請書を提出。拡張の可否は、早ければ来年夏にブラジルで開催される第34回世界遺産委員会で審議される。

 同市大森町の石見銀山世界遺産センターの西村崇司・センター長は「遺跡を万全に保護するためには登録範囲の拡大が大切。ぜひ進めてもらいたい」と話した。

2009年12月11日 無断転載禁止