石見銀山の登録範囲拡張の申請提出へ

世界遺産の核心地域として、周辺の山林が追加申請される石見銀山遺跡の大森・銀山地区(島根県教委提供)
 政府は18日、東京・霞が関の外務省で、世界遺産条約関係省庁連絡会議(議長・門司健次郎同省広報文化交流部長)を開き、世界遺産・石見銀山遺跡(大田市)の登録範囲を現在より86・77ヘクタール拡張するよう、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に申請することを決めた。今月下旬に申請書を提出し、7月下旬からブラジルで開催される第34回世界遺産委員会で可否が審議される。

 遺跡の中核を成す核心地域を広げ、充実させることで、景観保全の向上と、世界遺産として価値を一層高めることにつなげる。島根県教育委員会文化財課によると、範囲の拡張は、国内の世界遺産では初めて。

 新たに拡張されるのは、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている大森・銀山地区の町並み周辺の山林83・62ヘクタール(現在32・80ヘクタール)、温泉津港湾内や港の一部2・90ヘクタール(同33・70ヘクタール)、石見銀山街道鞆ケ浦道と同街道温泉津・沖泊道の一部0・25ヘクタール(同2・63ヘクタール)。

 申請は、同遺跡が世界遺産に登録された2007年の世界遺産委員会に先立ち、国際記念物遺跡会議(イコモス)が提出した勧告に基づく措置。拡張されれば、登録範囲は現在の442・40ヘクタールから、529・17ヘクタールとなる。

2010年1月18日 無断転載禁止