森原古道など町内の銀山街道を国指定史跡に申請へ

島根県美郷町教育委員会が、国指定史跡として申請する方針を決めた銀山街道の「森原古道」=同町酒谷
 島根県美郷町教育委員会は19日までに、町内に残る石見銀山(大田市)から銀を運んだ古道「銀山街道」を国指定史跡として申請する方針を固めた。範囲指定などのため、3月末までの文化庁担当者の現地入りを日程調整している。

 江戸時代、銀を陸路運んだ町内の銀山街道は延長約28キロ。昨年11月下旬、ほ場整備に伴う発掘調査で、地表よりさらに古い遺構が見つかった「森原古道」のほか、文化庁指定の「歴史の道百選」の「やなしお道」、江の川沿いの難所「半駄ケ峡」などを含めて、申請範囲などを検討する。

 町教委は昨年12月、記録保存にとどめる考えだった森原古道の一帯を、同県教委文化財課との協議を踏まえ、「史跡公園として保存する」と方針転換。

 今月初め、具体的な公園整備の計画策定に向けた同課との協議の中で、町全体を見渡した街道の国史跡指定を目指す方針を固めた。今後、同庁担当者の現地確認など、指定申請に向けた準備、手続きを進める。

 史跡公園整備や国史跡指定に伴う、ほ場整備予定地の用地買収などの財源は、国の財政支援のある過疎債充当を想定している。

2010年1月20日 無断転載禁止