未成年者の契約に取消権

 メークモデルにならないか、と友達に誘われ化粧品店に行きました。店員に肌診断をされ、「あなたの肌年齢は30歳。このままほっておくとシミ、シワだらけになるよ。でも、うちの化粧品を使えば大丈夫。月々1万円、払ってくれればいいから」などと言われ、なんとかしたい一心で30万円、1年分の化粧品セットの購入を決めました。私は18歳の学生ですが、バイトの収入で払えると思い契約しました。先月、バイト先が無くなり、支払いが困難になりました。いまさら、やめることはできるのでしょうか。

 相談者は18歳の未成年者です。未成年者が法定代理人(通常は親権者である父母)の同意を得ないで行った契約については、取り消すことができます。取り消された契約は、初めからなかったことになりますので、相談者はお店に化粧品(現在、残っている状態で可)を返し、支払った代金を返してもらうことができます。契約の取り消しは、本人、親のどちらからでもでき、その通知は必ず文書でしましょう。通知文書はコピーを取り、郵送の場合は簡易書留などを利用し、証拠を残しましょう。通知文書の書き方など、分からない場合は消費者センターにご相談ください。

 未成年者は、社会的経験が浅く、利害を判断する知識や能力が十分とはいえないことから、法定代理人の同意なしで行った契約の取消権が民法で認められています。ただし、結婚している未成年者が行った契約、また、成年者と偽って契約した場合は、この取消権は認められていません。


 ◇情報提供=島根県消費者センター電話0852(32)5916、同石見地区相談室電話0856(23)3657

2010年1月11日 無断転載禁止