(61)ノルディックウオーキング(上)

背筋を伸ばして、さっそうと。友達や同僚と歩くとより楽しい
効果高く、軽い足腰の負担

 先進国では、健康維持への意識が高まり、男女関係なく、若者からお年寄りまで、さまざまなスポーツやフィットネスが盛んです。その中で今、注目されているのが「ノルディックウオーキング」です。3回にわたって魅力を紹介します。

 これは、スキーで使うストックのようなものを両手に持つスタイルで行うウオーキングで、ストックウオーキングとも呼ばれます。最近、都市部を中心に数千人の愛好者がいて、宍道湖畔での朝夕の散歩や、県内外のウオーキング会でも目にするようになりました。

 1930年ごろ、スポーツ選手の夏場のトレーニングとして、北欧のフィンランドで誕生。その後、ヨーロッパを中心に、世界30カ国以上へと広まりました。日本では2007年に協会が設立され、注目を集めています。

 島根県では、理学療法士で作るフィットネス&スポーツの専門部会や身体障害予防装具メーカー、松江市総合運動公園が連携し、このウオーキングの普及を図る計画が始まりました。同市宍道町の健康センターでは、昨年から取り組みを続けています。

 関心が集まる最大の特長は、足腰に優しく、消費カロリーが大きい点にあります。

 両足と左右のストックの4カ所に負担が分散するため、ひざや腰への負担は軽減され、長い距離の歩行が可能に。

 加えて、通常のウオーキングは、1時間に約280キロカロリーのエネルギー消費とされる一方、ノルディックウオーキングでは、上半身や二の腕、ウエストにまで負荷がかかり、最大400キロカロリー、通常よりも20%以上のエネルギー消費が見込めます。

 やや肥満体形で、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)が心配な人から、足腰の負担はできるだけ少なく歩きたい人、新しく効果的なウオーキングに挑戦したい人まで、幅広いニーズに応えるエクササイズです。

 (松江総合医療専門学校理学療法士科専任講師・南場芳文)

2010年3月18日 無断転載禁止