石見銀山文化賞に歌手の田中公道氏

 大田市大森町の義肢・装具メーカー、中村ブレイス(中村俊郎社長)は25日、第3回石見銀山文化賞に同市大代町出身で国際的に活躍するテノール歌手の田中公道氏(73)=大阪府堺市在住=、新設の奨励賞に同市を拠点に活動する和太鼓演奏グループ「石見銀山天領太鼓」(近藤尚良代表、12人)を選んだ。

 同賞は、石見銀山遺跡の世界遺産登録1周年と同社の創業35周年を記念して2008年創設。世界遺産にふさわしい新たな発見を目指す研究者や文化面で貢献した個人・団体を、地元と全国、海外から同社が独自に選考している。今回は、若手を応援する意味を込め、奨励賞を初めて設けた。

 田中氏は島根大教育学部特設音楽科卒で、元大阪芸術大学大学院教授。国内外で公演活動を展開し、島根県親善大使「遣島使」として石見銀山遺跡を広く世界で紹介しており、今年でデビュー50周年を迎える。

 石見銀山天領太鼓は、1986(昭和61)年に地域活性化を目指して発足。結成20周年の2007年から、石見銀山をテーマに太鼓の演奏活動で銀山の啓発などに取り組んでいる。

 中村社長は選考理由について「田中さんは世界的に活躍し、折に触れて銀山や大田をPRしている」と評価。天領太鼓は「太鼓で銀山を表現。収益を石見銀山基金に寄付するなど社会貢献活動に取り組んでいる。若手を応援する意味で選んだ」とし、近藤代表(50)は「受賞は光栄。銀山を知ってもらうため、一層努力したい」と述べた。

2010年3月26日 無断転載禁止