大田・大森の町並み保存地区で電柱移設事業完了

 世界遺産・石見銀山遺跡内にある大田市大森町の町並み保存地区の通りの景観を整備するため、進められてきた電線埋設工事が済み、通りの電柱と電線の撤去作業も終了。残る一部の舗装工事も3月末には終わり、国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されている同地区の通りの無電柱化が完了する。

 同市都市計画課は、町並み保存地区で景観を整備するため、電線を道路下の地中に埋め、電柱を撤去する「街なみ環境整備事業」に2006年度から着手。総事業費は約6億5千万円で国が半額を助成している。

 工事実施地域は同地区の入口になる大森代官所付近から銀山公園入り口前までの市道計約970メートル。

 工事は夏休みなど観光客が多い季節を避けて実施したため、当初の3カ年計画より約1年間延長。昨年10月には電線埋設工事が終了し、埋設した電線も稼働した。

 ことし2月から3月にかけて、中国電力などの各電柱管理者が個人所有の電柱を除いた地区内の通りに面した電柱72本と電線を撤去。電柱に付設されていた街路灯24個は同じ場所などに高さ約3・5メートル程度の街路灯専用の柱を立て、通りの明るさを維持する。

 同課では「同地区の景観がより見やすくなり、観光客にも町並みをもっと知ってもらえるのでは」としている。

電線埋設工事前の大田市大森町の町並み保存地区。通りに電柱が立ち、電線が張られている(2009年5月撮影)
ほぼ同じ方角から見た現在の町並み保存地区の通り。電柱や電線が撤去されている

2010年3月29日 無断転載禁止