石見銀山の観光客3割減

龍源寺間歩に向かう観光客でにぎわう大森地区(資料、昨年5月)
 大田市は、世界遺産・石見銀山遺跡(同市大森町)の2009年の観光状況をまとめた。09年の大森町地区入り込み客数は約56万人で、ピークだった08年約81万人の約30%減となったことが分かった。

 大森町地区の入り込み客数は、09年1月から12月までの集計。月別の入り込み客数では、5連休のシルバーウィークがあった9月以外はすべて前年を下回った。

 個別では、09年4月から10年3月の期間で、龍源寺間歩は通行路である市道銀山線の整備のため09年は約3カ月休場した影響もあり、約22万5千人(見込み)と、08年の約34万2千人に比べて35%の減。

 熊谷家住宅は約1万9800人(前年約4万7千人)、旧河島家は約1万3500人(前年約3万7千人)の見込みで、それぞれ前年比約60%のダウン。石見銀山世界遺産センターは約18万5千人の見込み。大久保間歩(3~11月のみ公開)は約7370人見込みで、前年を80人上回った。

 市観光振興課は落ち込みの理由として、07年の世界遺産登録から約2年経過し、ブームが落ち着いたことや08年秋からの世界的な不景気の影響などを挙げている。

 同課は、登録前より高い水準にあるが10年以降も09年の20%減の約45万人程度で推移すると予測。10年は世界遺産センターでの丁銀づくり体験や銀山フォトコンテスト(仮称)、町並み地区でのイベント発信などを計画。じっくり観光できる態勢を充実し、リピーター確保につなげる。

 また、三瓶町地区や温泉津町地区などとの連携で滞在型観光も進める。

2010年4月8日 無断転載禁止