(24)片頭痛/月10日薬服用なら受診を

■相 談■

 高校時代から片頭痛持ちで、こめかみ辺りが痛みだすと何も手に付かなくなります。最近は市販の痛み止めを飲む回数が増えてきました。大丈夫でしょうか。             (32歳、女性)


■アドバイス■

松江赤十字病院神経内科 福田弘毅副部長
 松江赤十字病院神経内科 福田弘毅副部長

 片頭痛は、くも膜下出血や脳腫瘍(しゅよう)、風邪など特定の原因によらない頭痛の一つです。三叉(さんさ)神経が刺激されて血管が拡張し、周辺の神経に炎症が起こって痛みを感じます。

 ストレスや不規則な生活、季節の移り変わり、環境の変化など要因はさまざま。チーズやワインなど食べ物をきっかけに起こる人もいます。20~30代の女性に多い病気で、女性ホルモンとの関連も指摘されています。

 症状は日中、急に現れ、ズキズキと強い痛みが続き、学校や仕事に支障をきたします。体を動かすと痛みが増し、目まいや吐き気がすることもあります。肩凝りを伴うことも多いです。病名には「片」とありますが、多くの人が頭の両側の痛みを訴えます。

 治療では初めに頭痛の頻度や痛みの程度、どのような時に起こったかなどを詳しく問診します。症状に合わせて痛みを抑えるトリプタンなどの治療薬を処方し、生活への支障が大きい人には予防薬を使って頭痛が起こる回数を減らします。

 普段から市販薬で対処している人も多いと思いますが、回数が多すぎると薬に慣れて効きが悪くなります。頭痛薬を飲み過ぎると「薬物乱用頭痛」を引き起こし、痛みが慢性化して治療しにくくなる危険があります。月10日以上、薬を服用している人は専門医への受診をお勧めします。

 頭痛を防ぐには、日ごろから頭痛の引き金となる要因をできるだけ避け、ストレスをため込まないように心掛けましょう。「単なる頭痛」と思いがちですが、正しい診断と治療で症状を和らげることができれば、不自由な思いをせずに済みます。中には怖い病気が隠れていることもあるので、気になる人は一度、医師に相談してみてください。

2010年4月22日 無断転載禁止