大田の「渡辺家住宅」と活用施設オープン

国史跡・渡辺家住宅内に復元された台所土間を見学し、振る舞われた汁物を食べる招待客たち=大田市大森町
 世界遺産・石見銀山遺跡(大田市大森町)に関する国史跡で、このほど復元工事が完了した渡辺家住宅と、隣接する日本料理店「銀の里 咄々庵(とつとつあん)」のオープン記念式典が28日、同町の同住宅であった。関係者ら約100人が住宅内を見学し、咄々庵の和食を味わった。29日から同住宅が公開され、咄々庵の営業が始まる。

 同住宅は、江戸時代の1811(文化8)年に建てられた銀山付地役人居宅の武家屋敷。所有者から寄付を受けた市が2008年8月から解体修理し、ことし3月末に完成した。

 市は同住宅の活用策として、東京都内で日本料理店などを展開する豆本舗(香美律子代表)に有償で貸し出しており、豆本舗は運営を担当する石見銀山株式会社を立ち上げ、同住宅の離れとして同住宅母屋と行き来可能な木造平屋の咄々庵を新築した。

 咄々庵はカウンターやテーブル席など約40席で、山陰や地元の食材を使った和食を提供する。

 式では竹腰創一市長が「銀山の新しい観光拠点として期待したい」とあいさつ。石見銀山株式会社の大柴一郎統括マネージャーは「大森町に根付いて頑張りたい」と述べた。

 同住宅の公開時間は当面、午前10時~同11時。入場無料。咄々庵の営業時間は午前10時半~午後9時。問い合わせは咄々庵、電話0854(89)0205。

2010年4月28日 無断転載禁止