銀山研究の山根俊久氏の顕彰碑完成

故山根俊久氏
 世界遺産・石見銀山(大田市)の貴重な基礎文献として知られる「石見銀山に関する研究」(1932年出版)の著者で、浜田市名誉市民の故山根俊久氏の功績を伝える顕彰碑が、出身地の同市日脚町に完成した。一時埋もれていた銀山史に光を当てた偉業をたたえようと、地元有志でつくる建立委員会が建立。9日、除幕式があり、関係者が遺徳をしのんだ。

 教員だった山根氏は旧制大田中学校赴任後、草に埋もれた石見銀山跡を休日返上で調査。旧家で発掘した古文書の記録とともに研究成果をまとめた著書は、銀山史を世に出したことで知られる。

 大田市には教え子による顕彰碑があり、出身地でも世界遺産登録を機に住民有志が発起。昨年5月、建立委員会を立ち上げ、市民の寄付を募るなど準備を進めた。

石見銀山研究草分けの故山根俊久氏の功績を後世に伝える顕彰碑の建立を祝う関係者=浜田市日脚町
 建立場所は山根氏が宮司を務めた日脚八幡宮近く。碑本体は高さ約1・7メートル、幅約1メートルの自然石で、宇津徹男浜田市長が揮毫(きごう)した。

 関係者約60人が出席した除幕式は、宇津市長らの除幕に続き、建立委員会の志波健二会長(73)が「顕彰碑をいつまでも地域の指標に」とあいさつ。地元子ども神楽団の神楽上演、もちまきなどで祝った。山根氏の長男で同八幡宮の良孝宮司(82)は「うれしい、ありがたい、という気持ち」と地元の思いを喜んでいた。

2010年5月9日 無断転載禁止