(65)骨盤の動き(中)

入浴後のストレッチで、骨盤のゆがみを整えることができる
入浴後ストレッチで矯正

 最近の研究では、1日30分以上の運動が週2~3度実行できていないと、運動不足だと指摘されます。その上、片側に集中した腰痛、肩や首の凝りを起こす人は、骨盤の動きに左右差があり、一般的に骨盤にゆがみがあると表現されています。これは、尾骨の上にあり背骨が乗っている仙骨と、腸骨といわれる左右の大きな腰骨が接し合う仙腸関節の動きが、左右対称に整っていないことを意味します。

 骨盤のゆがみは簡単にチェックできます。背筋を伸ばして両足裏がピッタリと床に付くよういすに座り、片方の外くるぶしを反対の足のひざに乗せ、体を真っすぐに前方に倒します。これを左右で試し、動きが異なっていたり、片足のみ痛くなったりすると、骨盤がゆがんでいる可能性があります。

 この場合、エックス線写真などを用いてもはっきりと原因が判断しにくいため、整形外科医師や理学療法士が詳細な問診や検査を行います。異常が見つかったときは理学療法士に徒手的な治療をしてもらうのが最も良いですが、自分でも骨盤を整えることはできます。

 まず、背骨の縦のラインが左右均等になるように意識し、両足を真っすぐにそろえてあおむけに寝ます。何度か体を揺すって体を安定させ、片方のひざを曲げて胸に近づけます。次に、床に伸ばしていた反対の足首の外側を、先に曲げておいたひざの上に重ねます。そのとき、最初に曲げていた足を両手で抱え、さらに胸の方へ引きつけます。そのまま力みをなくすようにゆっくりと呼吸を続け、1分間静止します。これを左右繰り返してください。

 毎日の入浴後、痛みを起こさない程度にやさしく行うのが続けるコツです。骨盤の矯正だけでなく、股(こ)関節のストレッチングにも効果の高い方法です。(松江総合医療専門学校理学療法士科専任講師・南場芳文)

2010年5月20日 無断転載禁止