銀山文化発信し35年 石見銀山資料館の節目祝う

石見銀山資料館の創立35周年記念式典であいさつする中村俊郎理事長(左)
 石見銀山で使われた採掘道具や産出された鉱石標本、銀山役人に関する古文書などを展示している大田市大森町の石見銀山資料館(仲野義文館長)が今年で創立35周年を迎えた。27日には、同町内で講演会などの記念イベントがあり、同館関係者や地元住民らが節目を祝った。

 同資料館は1975(昭和50)年に開館。江戸時代の大森代官所跡に02(明治35)年に建てられた旧邇摩郡役所の建物を使用しており、地元住民らが運営を担っている。

 記念イベントは同町の義肢・装具メーカー、中村ブレイス(中村俊郎社長)が創設した「石見銀山文化賞」の第3回表彰式に合わせて開催。同賞第1回受賞者で同館名誉館長の村上隆・京都国立博物館保存修理指導室長や、地元関係者ら約70人が出席した。

 同館理事長である中村社長(62)が「大森住民の文化や史跡を守っていこうという思いで生まれた資料館。今後も文化的な発信を続けていきたい」とあいさつ。山梨県の湯之奥博物館の谷口一夫館長が「16世紀 東国にみる初源期山金山(やまきんざん)遺跡の様相」と題して講演した。

 同館は35周年を記念して、7月10日から銀山とポルトガルとの結び付きなどを特集する企画展を開催する。終了時期は未定。

2010年6月30日 無断転載禁止