銀輸送路に思いはせ、20人が森原古道見学 美郷

森原古道の遺構の前で発掘調査に携わった美郷町教委の担当者(左)から説明を受ける見学者
 美郷町が国史跡指定を目指す銀山街道の一部で同町酒谷地区にある「森原古道」で11日、現地見学会が開かれ、参加した町民ら約20人が石見銀山から広島県尾道市までの銀の輸送路を整備するため、道をかさ上げし道幅を広げたとみられる遺構の断層を見学し、往時を伝える貴重な古道としての価値を再認識した。

 見学会は、県のほ場整備事業に伴い実施した発掘調査で昨年12月、銀山街道よりも古い路面や石垣が見つかったのを受け、6月に調査が終了したのを機に同町教委が開催した。

 実際に調査に携わった同町教委の担当者が、遺構の前で「見つかった二つの路面層のうち、幅約1メートルの下層は16世紀ごろまで活用されていたが、石見銀山からの銀の輸送で往来が活発になった17世紀初頭に道を約50センチかさ上げし、道幅も約2メートルに広げるなど改良したと推測される」と説明。現存する古地図などと比較し「古道周辺の状況が当時から手が付けられずに残っているのが貴重」と付け加えた。

 見学者からは「なぜ田んぼの真ん中に道が通っているのか」「貴重な発見をうまく活用してほしい」などの質問や意見が出た。同町吾郷、無職福嶋脩二さん(71)は「古い道路の断面がこんなにはっきりと残っているとは」と驚いていた。

2010年7月14日 無断転載禁止