(69)腰痛の見分け方(下)

腰痛の症状をメモにまとめておくと医師に伝わりやすい
「痛み」「他の症状」伝えて

 いったん腰痛を起こしてしまうと、治すには整形外科などの専門医への受診が必要になります。その際、患者が症状のポイントを絞って説明することができれば、限られた診察時間の中でも、自分にしか分からない痛みを正確に伝えられます。これは、より早く正しい診断をつけ、治療の開始を遅らせないために重要なことです。

 医師の問診に答えるときは「腰自体の痛み」と「その他の症状」の大きく二つに分けて話すとよいでしょう。腰自体の痛みについては▽どの辺りが痛むか▽どうしたときに起こるか▽痛みの程度はどのくらいか▽どのような性質の痛みか▽いつごろから症状があるか▽どのような姿勢でいると楽になるか-を話します。例えば「腰骨の左側に鈍い痛みが先月からあります。立ち仕事をしている時に起こり、座って休まなければいけないほどです。腰を丸めると楽になります」というように言います。

 その他の症状とは、腰だけでなく脚にも影響が出た場合のことを指します。これは随伴症状ともいわれるものです。脚に出る症状には、痛みやしびれ、脱力感、歩行の障害などがあります。具体的には、外を100メートルくらい歩くと左太ももの外側に帯のような形でしびれが出ることがあります。これらの症状が腰の動きと連動しているか、ということも診断に必要な情報です。

 問診に併せ、エックス線や磁気共鳴画像装置(MRI)などの診療機器を使うと、より正確な診断ができるとされています。理学療法士が行うリハビリテーションについても医師の指示に基づいて進められます。いろいろな専門家がいらっしゃいますが、医師や理学療法士、専門機器がそろった施設のほうが、より正しい治療を受けることができるでしょう。

 (松江総合医療専門学校理学療法士科専任講師・南場芳文)

2010年7月15日 無断転載禁止