(70)肩凝りの種類と解消法

背中の後ろで組んだ手を引っ張り、首回りの筋肉や神経の凝りをほぐす
 日常的に肩や首が凝ったり、痛みを感じたりすることがあります。事務職などデスクワーク中心の人、肉体労働をする人、主婦、学生など、さまざまな職種や活動性の人が悩まされます。単に「肩凝り」とひとまとめにされることが多いのですが、中には病気の症状を反映していることや、注意が必要なことがあります。いくつかの原因に分けて考えてみましょう。

 まず、姿勢の不良によるものがあります。机といすの高さがアンバランスだったり、敷物が柔らか過ぎたりすると、首がうつむいたまま前かがみになり、体への負担が特に大きくなります。この姿勢を続けると数十分のうちに肩と首の痛みが出現します。環境の整備が改善につながります。

 次に、体自体の特徴が原因となることがあります。なで肩や猫背の程度が強く、腹筋や背筋が弱いタイプの方に多いです。改善には、部屋の隅など壁が直角に交わった所に立ち、左右両方の壁にそれぞれ手を当てたまま、体を壁に寄せたり離したりします。ちょうど、腕立て伏せを部屋の隅で立ったままするような感じです。ひじの位置を高く保つとより効果的です。

 肩凝りだけでなく動悸(どうき)や息切れがあり、みぞおち(胸の中央のへこんだ部分)、左側の肩先や腕や脇の下、背中に限局した痛みが出るときは、心臓の病気も否定できません。心筋梗塞(こうそく)の前触れとして重要な症状といわれ、早めに内科を受診することが必要です。

 肩凝りには、筋肉と首から出る神経をストレッチすると効果があります。右の肩凝りがある場合、最初に手を体の後ろに回し、左手で右手をつかみます。続いて左の斜め下の方へ手を引き、息を吐きながら首を左へ倒します。その格好で15秒ほど静止してから、ゆっくりと元に戻します。左の肩凝りは逆にします。

 ただし、腕にしびれなどが出ると首の病気が隠れているかもしれませんので、整形外科などへの受診をお勧めします。

(松江総合医療専門学校理学療法士科専任講師・南場芳文)

2010年7月29日 無断転載禁止

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