(37)集中治療室/人員と設備充実した病室

松江赤十字病院集中治療科 橋本圭司部長
 質  問

 内科の病気で入院中の知人が集中治療室で治療を受けていると聞きました。どういうところか教えてください。


 回  答

 松江赤十字病院集中治療科 橋本圭司部長

 集中治療室(ICU)は、急性期の重症患者を、24時間体制で集中的に診るところです。医師、看護師などの人員が充実し、血圧や脈拍のモニター、人工呼吸器などの医療機器がそろっています。

 当院のICUは、心筋梗塞(こうそく)などに対応する冠状動脈疾患集中治療室(CCU)の5床を含め、ベッドが計13床あり、集中治療専門医2人が各科の医師と連携。看護師は患者2人に対して1人の割合で配置されています。一般病棟は患者7人に看護師1人の割合ですから、手厚い体制です。単に手厚いだけでなく、一人一人が高度な専門知識を備えています。

 対象となるのは、脳や心臓、肺などの手術後の患者や、入院していて病状が急激に悪化した患者、大けがや大やけどなどの救急患者などです。

 こうした患者に大量のマンパワーを投入し、さまざまな医療機器を駆使して、一分一秒を争う医療行為に全力を注ぐイメージを抱くかもしれませんが、それがすべてではありません。

 重篤な状況だけに、患者や家族の不安を和らげることも求められ、手厚い人員であることから、それが可能なところがICUの特徴でもあります。

 一般病棟では、医師の姿を見ることが少なく、看護師も忙しそうにしているので、病状について尋ねたくても言い出しにくい面があるかもしれません。ここでは常に医師や看護師がいるので、対応できます。

 病状に対する理解を深めてもらい、必要があれば治療方針について一緒に考えてもらうなど、医療スタッフが患者や家族と対話を重ねながら、適切かつ最善の医療判断ができるよう努めています。

2010年10月28日 無断転載禁止