第6回島根県わがまち新聞コンクール 深まる地域への関心

宍道湖の大和しじみ新聞
 島根県NIE推進協議会がNIE週間(11月1~7日)にちなんで募集した「第6回島根県わがまち新聞コンクール」の審査会がこのほど行われ、入賞作品15点が決まった。

 今回から県独自の開催となったコンクールには小学校2校、中学校3校、高校2校から、ほぼ前年並みの計199点の作品が寄せられた。自分たちが住む町の名所・旧跡、伝統行事や郷土が生んだ偉人、伝統産業、特産品紹介のほか、地域福祉の現状などの社会的テーマを子どもらしい視点でとらえた作品もあり、いずれも力作ぞろい。入賞作品を紙上で紹介する。

 なお、表彰式は11月3日(文化の日)午後1時半から松江市殿町、山陰中央新報社で行われる。


温泉津温泉新聞
最優秀賞

●小学校の部


「宍道湖の大和しじみ新聞」

やきたて松江
原田尚樹君、松崎咲助君 安部竜雅君、遠藤暉大君(松江市立乃木小5年)


 ▽取材先の方に感謝

 しじみ漁師の舩木さんを取材することで、本で調べるよりも多くのことを学びました。満足のいくできばえです。(原田尚樹)

報恩寺と十一面観音新聞
 最優秀賞に選ばれるなんて思ってもいませんでした。新聞作りでは苦労したけど、うれしさでいっぱいです。(安部竜雅)

 編集作業をするため、公民館に何度も集まりました。何カ所も取材して苦労したけど、うれしい結果です。(松崎咲助)

 新聞を作るためにさまざまな人たちに支えてもらいました。取材先の方、グループの友達に感謝したいです。(遠藤暉大)


神楽新聞
●中学校の部

「温泉津温泉新聞」

難波里子さん(大田市立一中1年)


 ▽実際に街歩き作った

 私は大田市温泉津町の温泉や温泉街について調べ、新聞を作りました。この新聞を作るときには、温泉津に住んでいる私のおばあちゃんに話を聞いたり、資料を貸してもらったりと、いろいろ協力してもらいました。「たぬきマップ」という記事を書くときには、実際に温泉津の温泉街を歩いて、たぬきの置物やお寺の写真を撮りました。新聞のレイアウトは、記事や見出し、写真とかのバランスを考えながらやるのが大変でした。


優秀賞

●小学校の部

「やきたて松江」

関優菜さん、宮内理瑚さん(松江市立乃木小5年)



●中学校の部

「報恩寺と十一面観音新聞」

後藤成美さん(松江市立玉湯中1年)


●中学校の部

「神楽新聞」

今田樹さん(大田市立一中1年)



 佳作

 ▽小学校=「地域の絆」(松江市立乃木小5年・青木はるか、山内菜月)▽「みしまや田和山店のひみつをさぐれ」(同小5年・細田尚輝、船越丈一朗、松崎民生)▽「中西みりょく新聞」(益田市立中西小6年・岩本友貴ほか)

 ▽中学校=「やすぎグルメ新聞」(安来市立伯太中1年・小松原莉子)▽「布志名焼新聞」(松江市立玉湯中1年・渡部未咲希)▽「障がい者体験新聞」(同中2年・川田望夢)▽「南の宮新聞」(大田市立一中1年・尾添光太郎)▽「中央商店街新聞」(同中1年・藤原暢之)

 ▽高校=「Home★Town News Paper」(松江市立女子高3年・横山紫織ほか)▽「わがまちふるさと新聞」(県立出雲商高2年・長岡未紗、三島成美、岡未来)

  (敬称略)


 審査委員長総評 有馬毅一郎島根県NIE推進協会長

 ▽調べ表現する熱意伝わる

 今年も力作がたくさん集まりました。懸命に調べ、まとめ、丁寧に表現。手間をかけ、作者の熱意が伝わってくる作品が多くありました。レベルの向上も見られ、審査、選考には苦労しました。

 最優秀となった「宍道湖の大和しじみ新聞」は、地元特産の「しじみ」への関心と愛着が伝わってくる作品です。多面的に調べ、多くの事実を掘り起こし、未来への願いを込めています。「温泉津温泉新聞」は、石見銀山に関するタイムリーなテーマを取り上げ、温泉津地域にも焦点を当て、多くの写真を使って、レイアウトも苦心した紙面作りをしています。

 今年入賞した作品には、全般に次のような優れた点が見られました。(1)調べたい、伝えたいこと(テーマ)が明確(2)足を運び、自分の目で確かめ、聞き取りしている(3)写真、地図、挿絵がうまく使用されている-などです。

 「新聞作り」は、実際にはどの学年・教科でも行われています。情報を集める・まとめる・伝えるという情報処理能力の育成につながる有効な活動だからです。「時間がかかり過ぎる」と敬遠する向きもあるようですが、応募作品を見ていると、時間をかけてでも経験させたい活動だと思わされます。来年も一層多くの皆さんのチャレンジを期待しています。

2010年10月30日 無断転載禁止

こども新聞