訪問買い取りに要注意

 「不要な貴金属を買い取りたい」と女性から電話がありました。「お宅に訪問して品物を見てから買い取り価格を決める。その価格が気に入らなければ断ってもいい」と言われた。ちょうど必要ないアクセサリーがあるので訪問してもらおうと思うが、このような商法でトラブルはありますか。


 業者は高齢者を狙って「不要の着物や貴金属を引き取るから見せてほしい」と電話をかけたうえで訪問してきます。電話が女性の声でも訪問してくるのが女性とは限りません。断っても業者が部屋の中を勝手に物色したり「手ぶらでは帰れない」と居直られて怖い思いをしたり、強引に勧誘されて呉服や貴金属を数万円くらいで一方的に買い取られてしまうことがあります。この場合、後で「やめたい」と申し出ても「もう処分した」と言われて取り戻せないことがほとんどです。

 今回の相談は、まだ業者の訪問を承諾していないので、断ることをお勧めします。もし、買い取りを断れなかった場合でも、「訪問勧誘だからクーリングオフできるのでは」と思われるかもしれませんが、買い取りの場合はクーリングオフができません。特定商取引法では、消費者が代金を払ってモノを購入したり、サービスを利用したりした場合を規制しており、事業者が消費者から買い取るタイプのものは規制していません。

 知らない業者が訪問したら、家に入れないことが大切です。話を聞く場合には、最初に名刺などをもらって、どこの誰か、何が目的かを確認してからにすること。それでもトラブルにあってしまったら、泣き寝入りして黙っていると「次々販売」のカモにされますから、すぐに消費者センターにご相談ください。被害の解決は次の被害の防止にもなります。


 ◆情報提供=島根県消費者センター電話0852(32)5916、同石見地区相談室電話0856(23)3657

2011年1月10日 無断転載禁止