(44)白内障/水晶体濁り視界に異常

■質 問■

 白内障について教えてください。


■回 答■

松江赤十字病院眼科 佐々木満副部長
 松江赤十字病院 眼科 佐々木満副部長

 白内障は目の中の水晶体が濁ることにより、視力が低下する病気です。水晶体は、カメラで言うレンズの役割を果たしており、これが濁ると、すりガラスが目に入っているような状態になるため、フィルムに相当する網膜に光が届かず、見えにくくなるわけです。

 症状は▽ものがかすんで見える▽片目で見たとき、二重、三重に見える▽いつもまぶしく感じる▽調整しても眼鏡が合わない-など。思い当たる症状があれば、眼科を受診しましょう。

 白内障は、老化に伴って進行するものが最も多く、70歳代の80~90%が、程度の差はあれ、罹患(りかん)しているとされています。このほか、アトピー性皮膚炎や糖尿病などの患者さんでは、若くても発症するケースがみられます。

 白内障に伴う視力低下は眼鏡では矯正できず、根本的な治療法は手術のみ。日常生活に不自由が生じるようなら、手術をすることになります。

 ただ、人は加齢に伴い、行動範囲も狭くなるので、主に家の中で生活している高齢の方など、ある程度の視力低下なら、それほど不自由を感じない場合もあります。生活上支障がなければ、病状や年齢、生活スタイルなどを踏まえ、手術時期などは医師と相談するといいでしょう。

 手術では、濁ったレンズを取り除いて、人工の眼内レンズを入れます。白内障以外に悪い条件がなければ、準備も含めて30分程度で済みます。日帰り手術を行う医療機関もありますが、当院は、合併症などのある患者さんが多いこともあり、入院手術となっています。

 手術を行えば視力は回復しますが、一般的に挿入することの多い単焦点の眼内レンズには、若い人の水晶体のようにピントを調節する能力はありません。このため、術後も老眼鏡などで視力調整が必要になります。

2011年2月10日 無断転載禁止

  • 献血情報
  • 島根県の献血情報へ 鳥取県の献血情報へ献血情報