石見銀山公開講座 初代奉行の政策紹介

大久保長安による石見銀山経営を解説する藤原雄高学芸員
 大田市大森町の石見銀山世界遺産センターで13日、同遺跡をテーマにした公開講座があった。石見銀山の初代奉行・大久保長安(1545~1613年)についての講演のほか、同センターの専門職員による同遺跡の2010年度調査報告があり、市民ら約60人が興味深く聞き入った。

 同町にある石見銀山資料館の藤原雄高学芸員が「石見銀山と大久保長安」と題して講演した。

 江戸時代初期の大久保による、坑道に当たる「間歩(まぶ)」単位で税をかけての管理を紹介する中で、大久保が新たに資金を出し民営の間歩開発などに幅広く取り組んだことや、石見国全体での検地実施で地域の区分けが整備された点を指摘。「大久保の政策は銀山開発だけでなく、江戸幕府全体の支配体制の仕組みも確立させた」と述べた。

 専門職員は5人が発表。発掘で明治時代初期の炉跡などが確認できた昆布山谷地区の調査結果や、書状研究から、戦国時代後期の1570年代初頭から石見銀山に米を送り、銀と交換していた事例などが報告された。

 公開講座は10回目で、今回は「石見銀山調査研究最前線!」と題して開催した。

2011年3月14日 無断転載禁止