たたらの歴史や技術学ぶ 雲南で文化センター特別講座

木原明村下(左から3人目)から、たたら製鉄炉の構造や操業方法の説明を受ける参加者
 山陰中央新報文化センターの特別講座「大人の社会科見学」が2日、雲南市や奥出雲町などを巡るコースで開かれ、県東部を中心にした40~80代の26人が、雲南圏域に脈打つたたら製鉄の歴史や技術に触れた。

 特別講座は、県内の製造業の横顔を現場で学び、史跡や観光名所も訪問する。計5コースで開く予定で、県の観光キャンペーン「神々の国しまね~古事記1300年」の実行委員会から助成を受けた。

 初回となった同日のテーマは「たたら」。国内で唯一、古来の製法で日本刀の原料となる玉鋼を造る日刀保たたら(奥出雲町大呂)や、同じく高殿様式の製鉄施設が現存する菅谷たたら(雲南市吉田町)などを訪ねた。

 日刀保たたらでは、技師長にあたる村下(むらげ)の木原明さん(75)が、3昼夜、炎と格闘する操業の進め方や、現代科学でも解明しきれない技術の奥深さを解説。

 出雲市佐田町の大谷吉郎さん(80)は「たたらの現場で村下の話を聞く念願がかなった。まさにハイテク技術。感動した」と話した。

2011年6月3日 無断転載禁止