輝く銀粒見つけ歓声 石見銀山で体験講座

 大田市の世界遺産・石見銀山遺跡の生活文化などを学ぶ体験講座「石見銀山三日籠(こも)り」が1日から3泊4日の日程で、同遺跡の中心地である同市大森町などで開かれている。全国の大学などから参加した学生らは、同遺跡の間歩などを歩き、土砂から銀鉱石を採り出す「揺り盆(ゆりぼん)」など同銀山で行われた技法を体験し、世界遺産の価値や銀山の歴史文化を体感している。

 講座は今回で10回目。大学生や大学院生、社会人に同遺跡の価値や文化などを紹介し、同銀山への理解を深める目的で松江市のNPO法人「しまね歴史文化ネットワークもくもく」が開催。熊本県や埼玉県、東京都などから約30人が参加した。

 参加者は同町などに宿泊し、大久保間歩ツアーや銀山入門の夜学、国指定重要文化財・熊谷家住宅の台所での昔の食事作りなどを体験。

 2日は石見銀山世界遺産センター(同町)で同センタースタッフの指導を受けながら、銀山の隆盛期に行われたという水を張ったたらいの中で土砂を載せた盆を入れて揺らし、軽い土砂を流し除いた後、土砂より重い銀粒だけを採取する技法「揺り盆」に挑戦。盆を懸命に揺らして目を凝らして銀を探し、輝く銀の粒を見つけると「すごい」と歓声を上げた。

 同銀山の銀産出量を飛躍的に高めたと言われる精錬技術「灰吹法(はいふきほう)」の実演も見学した。

 初めて参加した筑波大学世界遺産コース専攻1年の外崎杏由子さん(23)は「銀粒が見つかるとうれしいが、集中力のいる単純作業で大変だと感じた」と話した。

2011年9月4日 無断転載禁止