本紙記者から取材体験 出雲商高生事前学習

森山郷雄記者(右)から東日本大震災の取材体験を聴く生徒
 NIE(教育に新聞を)の実践指定校になっている出雲商業高校(出雲市大津町)で28日、東日本大震災について学ぶ授業が開かれ、3年生約50人が、3月に岩手県釜石市で取材した山陰中央新報社の記者から津波被害に遭った現地の惨状や被災者を取材した感想などを聴いた。

 聴講した生徒は、12月3、4の両日に販売実習を兼ねて開かれる「出商デパート」の中で、被災地支援を目的にした東北物産展を企画しており、授業はその事前学習。森山郷雄記者(36)が取材体験を話した。

 森山記者は、現地で撮影した写真を示しながら、津波で壊滅した街や自衛隊による行方不明者の捜索活動、遺体安置所の様子を伝え、取材時の思いを吐露。

 6人家族のうち5人が行方不明になり、毎日、遺体安置所を探し回る女性への取材を思い返し、「喜怒哀楽の表情を失った人から話を聞いていいのか、葛藤(かっとう)があった」と胸の内を明かした。

 情報処理科3年の飯塚由菜さん(17)は「日ごろの報道では分からない記者の感情を直接聴けて良かった。東北物産展では、少しでも被災地の助けになるような企画にしたい」と話した。

2011年9月29日 無断転載禁止

こども新聞