大田で古丁銀9点公開へ

一括公開される古丁銀9枚(島根県立古代出雲歴史博物館提供)
 戦国時代から江戸時代初期に、石見銀山(大田市)で採掘された銀で鋳造された可能性が高い「戎一文字丁銀(えびすいちもんじちょうぎん)」など、島根県が8月に取得した古丁銀9点(評価総額約1億150万円)が8日から3日間、大田市大森町の石見銀山世界遺産センターで公開される。完全形の古丁銀が9点一括展示されるのは全国的にも珍しいという。

 古丁銀は石見銀山最盛期に鋳造された銀貨。取引額に応じて切り分けて使われたため完全形で残っているのはまれとされる。

 9点は長さ150~73ミリ、重さ250~119グラム。このうち「戎一文字丁銀」は国内で唯一、現存が確認された貴重なものという。

 もともと兵庫県西宮市在住の収集家が所有していたが2007年の同銀山遺跡の世界遺産登録をきっかけに県教育委員会が預かり、県立古代出雲歴史博物館(出雲市大社町)で保管していた。今年8月に収集家が6点を県教委に寄贈。残る3点は約3千万円で購入した。

 同博物館の担当者は、刻印や鋳造時期などから、石見銀山産の銀が使われた可能性が高いとみており、世界遺産としての石見銀山の歴史的価値を検証するうえで貴重な史料として来場を呼び掛けている。

 公開時間は午前9時~午後5時半。観覧料は高校生以上300円、小中学生150円。問い合わせは同センター、電話0854(89)0183。

2011年10月6日 無断転載禁止