レッツ連歌(下房桃菴)・5月10日付

 おなじみの「浪速の芭蕉祭」が、今年も十月七日(日曜日)、大阪天満宮で開催されます。今回の前句(まえく)付(づけ)は、

  酔えば手品のタネ明かす癖

に、五七五の付句。

 一人五句まで応募できます。はがきに「前句付の部」と明記の上、作品と住所・氏名・電話番号を書いて、

 〒594―0041 和泉市いぶき野2の20の8、小池正博氏に、お送りください。締切は、八月十五日。詳しくは同氏、電話・ファックス、0725(56)2895。

 楽しみにしております。

           ◇

 望遠鏡を逆さまに見る

(挿絵・カールおじさん)
園遊会でもできそうなウチの庭 (松江)岩田 正之

政敵の選挙事務所が近すぎて  (益田)渋谷秋茄子

念入りにレンズの曇り拭きながら(浜田)大井 一弥

期待していていいものか子の未来(益田)竹内 良子

ヤなことは後回しにする悪い癖 (飯南)塩田美代子

学生が教授を評価する時代   (浜田)園山 暢男

敵はそこなのに見張りはまだはるか
               (江津)星野 礼佑

それなりに軍の統括できるらし (益田)吉川 洋子

母さんは細くなったと小躍りし (松江)田中 堂太

どうやってみてもお腹は出たまんま
               (雲南)横山 一稔

ウサギ小屋少しは広く感じられ (松江)森廣 典子

膨張をし続けている大宇宙   (大田)福田 葉摘

ガリバーもこれほどならば恐くない
               (雲南)難波紀久子

怒っても恐ろしくない妻の顔  (出雲)遠藤  伸

火星からチキュウ人ダと覗き込み(松江)学園 花子

小半日かけて捜したイヤリング (雲南)板垣スエ子

向うからべっぴんさんがやって来る
               (浜田)勝田  艶

ムササビが一休みする天文台  (益田)石田 三章

吾をおきて人はあらじと誇ろへど(松江)村田 行彦

大局の読めぬ政治家多くなり  (松江)持田 高行

子育てはちょっと距離おくテクニック
               (出雲)原  陽子

お母さん鳥はとっくに逃げました(益田)大賀 政敏

パン君はいつもお客を独り占め (松江)高木 酔子

家康の愛用品と鑑定士     (益田)石川アキオ

盆栽が風格を増す庭の隅    (美郷)源  瞳子

雲を衝くほどの高さの御本殿  (松江)木村 更生


           ◇

 堂太さんの「母さん」は、自分で自分のお腹を見ているのでしょうか。そういう望遠鏡の使いかたは、私はしたことがありません。が、今度やってみましょう。

 そういえば、さるかたから、「今回のお題のおかげで、何年ぶりかで楽しく遊ばせていただきました」―。うれしいですね。レッツ子は、そう来なくっちゃ…。

 小さなイヤリングを捜すのに、望遠鏡を逆さまに見るスエ子さん-、ぜんぜん理屈に合わないけれど、なんとなく納得してしまう、この不思議さ。

 艶さんの「べっぴんさん」は…、いやいや、それは言わぬが花。言わぬところで、みごと入選。

 アキオさんの「鑑定士」は、うまい! 「望遠鏡で見る」のじゃなくって、文字どおり「望遠鏡を見る」だったのですね。

           ◇

 さて、次の前句は、

  連休が明ければという空手形

 「手形」はもちろん、「約束」というほどの意味に取っていただいてけっこうです。

 この句に楽しい七七の句を付けてください。

2012年5月10日 無断転載禁止

こども新聞