不必要な工事契約 クーリングオフで解約を



 昨日、ある業者が訪ねてきて「近所で屋根工事をしていたら、おたくの屋根瓦がずれているのが見えた。放置すると屋根全体の修理が必要になり、300万円かかる。今なら30万円で直してあげる」と言われ、慌てて契約した。業者はすぐに工事を始め、3時間ほどで終了した。契約書は特にもらっていない。後から考えると本当に必要な工事だったのか疑問だ。解約できないか。




 「たまたま屋根瓦がずれているのが見えた」等のセールストークは、消費者の不安をあおって契約させるための決まり文句です。床下の不安をあおる手口もあり、例えば最初に低料金で配水管の清掃を行った後、「ついでに床下点検したら基礎に腐食や亀裂を見つけた。このままでは家が倒壊する」と高額の補強工事の契約させるケースがあります。屋根も床下も専門家でなければ確認しにくい場所なので、悪質業者にとってはうそを言いやすく、不必要な契約をさせられる心配があります。

 この事例ではクーリング・オフを助言しました。訪問販売のクーリング・オフは、工事が終了していても契約書を受け取った日から8日間は無条件で契約を解除できますし、その期間が過ぎても、「家が壊れそうだ」等の工事の必要性に関わるうそを信じて契約した場合は、契約の取り消しの申し出が可能です。

 もうすぐ梅雨入りし、家の雨漏りや床下の湿気などが気になる季節になります。不安をあおって工事を勧められた場合は、工事が必要かどうか信頼できる専門家の意見を聴くなど、契約は慎重にしましょう。


 ■情報提供=島根県消費者センター 電話0852(32)5916、同石見地区相談室 電話0856(23)3657

2012年6月4日 無断転載禁止