紙上講演 政治評論家 有馬晴海氏

政治評論家 有馬晴海氏
 どうなる政権、政局の行方

 自民、民主の構図変わらず

 山陰中央新報社の石見政経懇話会と石西政経懇話会の定例会が25、26の両日、浜田、益田両市内であり、政治評論家の有馬晴海氏(53)が「どうなる政権、政局の行方」と題して講演した。要旨は次の通り。

 2009年に自民党から政権を奪った民主党だが、政権運営がうまくいっているとは言い難い。政権末期の自民党と同じように、鳩山、菅、野田と短期間で総理大臣が変わる現況を見れば明らかだ。

 参院で野党が多数を占める「ねじれ国会」により、野党と連携を取らざるを得ないことに加え、党員資格停止中の小沢一郎氏を慕う親小沢派と反小沢派で政策が分かれ、党内が一枚岩になっていないことが政権運営を難しくしている。

 東日本大震災発生後の復興に向けた局面でも、政治の動きは芳しくなかった。

 民主党は自民党に入閣を打診するなど、自らの無能力さをさらけ出すような動きをし、一方の自民党も次の選挙をにらみ協力しなかった。1千年に1度の国難に、与野党が協力して事に当たるべきだったにもかかわらず、だ。

 ただ、政治は今後も基本的には、これまで通りの自民、民主の構図で進んでいくだろう。

 また、野田佳彦首相について言えば、あくまで「調整型」の人であり、この国をどうしたいという姿が見えてこない。

 今の日本には強いリーダーシップを持つ人物が求められていると思うのだが。

2011年10月27日 無断転載禁止