レッツ連歌スペシャル(村瀬森露)・8月30日付

(挿絵・FUMI)
 ◎宿題を始めるまでに二三日

オリンピックがやっと終わって (松江)持田 高行

家族の分担決まりましたよ   (米子)佐々木浩子

昼は暑くて夜は五輪で     (飯南)塩田美代子

淡い初恋終わり迎えて     (松江)森広 典子

模型飛行機まもなく完成    (出雲)矢田カズエ

きれいに出来たスケジュール表 (美郷)源  瞳子

あそびをせんとや僕生まれけん (松江)福田 町子

自由で困る自由研究      (浜田)園田 暢男

有給休暇とっといてパパ    (益田)吉川 洋子

暖機運転必ず実行       (松江)木村 更生

パパも同じと笑う婆ちゃん   (松江)余村  正

ここには十を掛けてください  (松江)山崎まるむ

指輪買わされ役所行かされ   (雲南)渡部 静子

リフレッシュ中立ち入り禁止  (大田)柴 ワン子

だって朝顔咲かないんだもん  (益田)可部 章二

ママが呼ぶ声耳栓をして    (浜田)滝本 洋子

まずは息子の教科書を読み  (出雲)宝利ヒサユキ

海に入るにゃラジオ体操    (美郷)吉田 重美

どこに巻き付く朝顔のツル   (雲南)安部 小春

父は読みだす脳トレの本    (益田)石川アキオ

山へ行ったり海に行ったり   (松江)木村 敏子

モモクリ三年カキは八年    (松江)本田  章

机の上をまず片付けて     (益田)竹内 良子

母さんお肩叩きましょうか   (大田)杉原サミヨ

いつしか変わるセミの鳴き声  (松江)多胡 誠夫



 今年の夏は、暑さとオリンピックで過ぎつつあります。夜中に行われた試合と選手の会見を見ることから一日が始まり、昼は暑さを耐え忍び、夜はライブでの中継を見て、さてどこで切り上げて寝るべきかとの葛藤の中で一日が終わっていきました。それにしても、ロンドンは涼しそうでしたね。

 毎年、これほど言い訳に事欠かない夏になるとは限りません。しかし、「あそびをせんとや・・・」となると、存在そのものが理由なので、いつでもどこでもどんなことがあっても使えます。お見事というしかない言い訳です。

 海水浴の前にはラジオ体操をするのだから、宿題をする前にうだうだするのもあたりまえでしょうというのも、おもしろいですね。「○○みたいなものだから」と、類似のものを引き合いに出しての説得は、特売品が一つだけ売れ残っていたら即座に買うでしょうというように、いくらでも反対の例を挙げることができるので、必ずしも論理的に正しいというわけではありません。でも、妙に納得してしまいます。

 しなければならないことがあるときに限って、模型作りのように、やりたいことが出てくるのもよくわかります。締め切りに追われると旅に出たくなることは、しょっちゅう経験します。

 そうこうしているうちに、少し夜が長くなってきました。観察日記の朝顔は、今どうなっているのでしょうか。

      (島根大法文学部教授)

2012年8月30日 無断転載禁止

こども新聞